
元気な今だからこそ準備しておきたい不動産相続のこと
元気な今だからこそ準備しておきたい不動産相続のこと
相続は、ある日突然やってきます。
「まだ元気だから大丈夫」
「相続なんてまだ先の話」
そう思われている方も多いのではないでしょうか。
しかし、不動産相続において本当に大切なのは、相続が発生してからではなく、元気なうちに準備をしておくことです。
特に近年は、高齢化に伴い認知症に関する相談も増えています。不動産を所有している方にとっては、相続だけでなく認知症への備えも重要なポイントです。
今回は、不動産相続を考えるうえで知っておきたいポイントについてご紹介します。

不動産相続は資産家だけの問題ではありません
「うちは財産が少ないから関係ない」
「実家しかないから心配していない」
このようなお話を聞くことがあります。
しかし、相続に関するトラブルは資産家だけに起こるものではありません。
むしろ、不動産しか財産がないケースだからこそ問題が複雑になることがあります。
例えば、現金であれば兄弟姉妹で分けることができますが、一つの土地や建物は簡単に分けることができません。
・誰が住み続けるのか
・売却するのか
・賃貸として活用するのか
・共有名義にするのか
こうした判断が必要になります。
お子様が二人以上いる場合、片方が住んで片方は現金という形で分ける、などさらに複雑になっていきます。
相続が発生してから慌てないためにも、元気なうちに家族で話し合っておくことが大切です。
誰が不動産を引き継ぐのか話し合っていますか?
相続が発生した際に、最初に問題になりやすいのが「誰が不動産を引き継ぐのか」という点です。
家族の中では、
「長男が住むと思っていた」
「将来的には売却するつもりだった」
「親の面倒を見ていたから自分が相続すると思っていた」
など、それぞれが異なる考えを持っていることがあります。
しかし、その思いが共有されていなければ、相続発生後に意見がまとまらず、話し合いが長引いてしまうこともあります。
だからこそ、不動産をどのように引き継ぐのかについては、できるだけ早い段階で家族間で話し合っておくことが重要です。
実は相続よりも注意したい「認知症リスク」
不動産相続について考える際、多くの方が「亡くなった後」のことをイメージします。
しかし、実際にはそれより前に考えておきたい問題があります。
それが認知症です。
不動産の売却や贈与、活用などを行うためには、所有者本人の意思確認が必要になります。
もし不動産の名義人が認知症などによって判断能力が不十分と判断された場合、自分の意思で不動産を売却することが難しくなる可能性があります。
その結果、
・施設入居費用を捻出したい
・空き家になった実家を売却したい
・住み替えをしたい
と考えていても、思うように手続きを進められないケースがあります。
購入希望者が現れたとしても、所有者本人が認知症と判断されると、成年後見人制度を利用することとなり、手続きに約半年から1年ほどかかってしまうこともあります。
相続は亡くなった後に発生しますが、認知症による問題は生前に起こる可能性があります。
そのため、不動産に関する対策は「相続が発生する前」から考えておくことが大切なのです。
頭がしっかりしているうちに準備しておくことが重要
不動産に関する将来の方針は、できるだけ判断能力がしっかりしているうちに決めておくことをおすすめします。
例えば、
・将来的に売却する予定はあるか
・子どもが住む予定はあるか
・賃貸として活用する可能性はあるか
・空き家になった場合どうするか
などを家族で共有しておくだけでも大きな違いがあります。
また、状況によっては遺言書の作成や家族信託などを検討するケースもあります。
どの方法が適しているかは、ご家族の状況や資産内容によって異なりますので、早めに専門家へ相談することも選択肢の一つです。
残す・売る・活用するを考えておく
相続した不動産にはさまざまな選択肢があります。
そのまま住み続ける方法もあれば、売却して現金化する方法、賃貸として活用する方法もあります。
ただし、相続が発生してから考え始めると、家族それぞれの考え方の違いが表面化しやすくなります。
事前に方向性を共有しておくことで、相続後の手続きをスムーズに進めやすくなります。
不動産は大切な資産だからこそ、将来どのように活用するのかを考えておくことが重要です。

実家をどうするか話せていますか?
近年、空き家問題が社会的な課題となっています。
その背景には、相続した実家をどうするか決められず、そのまま放置されてしまうケースも少なくありません。
・誰も住む予定がない
・売却するか決められない
・兄弟姉妹で意見がまとまらない
こうした状況になる前に、実家について家族で話しておくことが大切です。
とはいえ、お子さまの立場から相続や実家の話を切り出すのは難しいものです。
「まだ元気なのに」
「縁起でもない話ではないか」
と受け取られるのではないかと、ためらう方も少なくありません。
だからこそ、不動産を所有しているご本人が話し合いのきっかけを作ることも大切です。
「将来この家をどうしてほしいか」
「もしもの時はどう考えているか」
そんな想いを伝えておくだけでも、ご家族にとって大きな安心につながります。
まとめ
不動産相続で大切なのは、相続が発生してから考えることではありません。
元気なうちに家族で話し合い、将来の方向性を共有しておくことが重要です。
また、不動産の名義人が認知症などによって判断能力を失った場合、売却や活用が難しくなるケースもあります。
そのため、不動産相続の準備は「まだ早い」のではなく、「元気な今だからこそ始めるべきもの」と言えるでしょう。
ご自身やご家族の大切な資産を守るために、この機会に一度、不動産相続について考えてみてはいかがでしょうか。
当社では、不動産の売却や活用のご相談はもちろん、相続に関するご相談も承っております。お気軽にお問い合わせください。
