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ペアローンって実際どう?メリット・注意点をわかりやすく解説

住宅ローン

小柳 koyanagi

筆者 小柳 koyanagi

不動産キャリア20年

地域密着型で堺・南大阪をメインに約20年不動産に携わってきました。売買だけでなくリフォームや売却など、お住まいのことならどんなことでもご相談ください

ペアローンって実際どう?メリット・注意点をわかりやすく解説


「希望エリアで家を買いたいけど、単独ローンでは予算が少し足りない…」
そんな時に選択肢として出てくるのが“ペアローン”です。

最近は物件価格の上昇もあり、共働き夫婦を中心に利用されるケースが増えています。

ただし、借入額を増やせるメリットがある一方で、将来のライフプランによっては注意が必要な部分もあります。

今回は、住宅購入前に知っておきたい「ペアローン」の仕組みやメリット・デメリットについて、わかりやすく解説します。






ペアローンとは?



ペアローンとは、夫婦それぞれが住宅ローンを契約し、1つの物件を共同で購入する方法です。
お互いが連帯保証人となり、それぞれ返済を行います。


例えば4,500万円のお家を購入する場合、

・夫:3,000万円
・妻:1,500万円

というように、それぞれが別々に住宅ローンを組むイメージです。

共働き世帯では、「希望エリアに住みたい」「注文住宅の予算を少し上げたい」という理由で検討されることも多くなっています。



ペアローンと収入合算の違い



よく似た言葉で「収入合算」がありますが、実は仕組みが異なります。


ペアローン

・住宅ローン契約が2本
・夫婦それぞれが債務者
・住宅ローン控除もそれぞれ対象になる可能性あり

収入合算

・住宅ローン契約は1本
・主契約者1人+収入を合算する形
・金融機関によって仕組みが異なる

「借入額を増やしたい」という目的は似ていますが、契約内容やリスクの考え方が変わってきます。



ペアローンのメリット


借入可能額を増やしやすい

最大のメリットは、夫婦それぞれの収入をもとに借入できるため、単独ローンより予算を上げやすい点です。


そのため、

・駅近を選びやすくなる
・希望エリアを諦めなくて済む
・注文住宅の自由度が広がる

など、お家選びの幅が広がるケースがあります。


住宅ローン控除をそれぞれ受けられる可能性がある

条件を満たせば、夫婦それぞれが住宅ローン控除を利用できる場合があります。

世帯全体で見ると、節税メリットを感じる方も多いです。


金利タイプを分けられる場合もある

金融機関によっては、

・夫:固定金利
・妻:変動金利

というように、別々の金利タイプを選べるケースもあります。

将来の金利上昇リスクを考えながら調整できるのは特徴のひとつです。


夫婦それぞれが団体信用生命保険に加入できる

ペアローンでは、それぞれが団体信用生命保険(団信)に加入するケースが一般的です。

ただし、ここは“安心”だけではなく注意点もあるため、後ほど詳しく解説します。



ペアローンのデメリット


諸費用が増える場合がある

ローン契約が2本になるため、

・事務手数料
・印紙代
・登記費用

などが増える場合があります。


金融機関によって費用体系は異なるため、事前確認が大切です。


手続きが少し複雑になる

契約書類や審査も2人分になるため、単独ローンに比べると手続き量は増えます。

仕事や育児をしながら進めると、意外と大変に感じる方もいらっしゃいます。


「今の収入前提」で借りすぎてしまうケースも

共働きだと借入可能額が増えるため、「本来より高額なお家」を購入できてしまう場合があります。

ただ、

・出産
・育休
・時短勤務
・転職
・教育費増加

など、将来的に支出バランスが変わる可能性もあります。

“借りられる額”と“安心して返せる額”は違うという視点はとても大切です。


病気・退職・離婚など将来リスクについて


どちらかが病気や退職をした場合

ペアローンは、夫婦2人の収入を前提に返済計画を組むことが多いため、どちらかの収入が減ると家計負担が大きくなる場合があります。

特に、

・育児で働き方が変わる
・転職で年収が下がる
・体調不良で休職する

などは、事前に想定しておきたいポイントです。


一方が亡くなった場合や、三大疾病に該当した場合について

ペアローンでは、それぞれが別々に住宅ローンを契約しているため、一般的には、亡くなった方や所定の三大疾病などに該当した方のローンは、団体信用生命保険(団信)によって完済されるケースがあります。

ただし、もう一方のローンはそのまま残るケースが一般的です。


また、三大疾病保障付き団信についても、

・診断確定で対象になるタイプ
・一定期間の就業不能状態が条件になるタイプ

など、金融機関によって保障内容や条件が異なります。

「どちらかに万が一のことがあれば、住宅ローンがすべてなくなる」と思われている方もいらっしゃるため、事前に保障内容をしっかり確認しておくことが大切です。


離婚時に複雑になるケースもある

ペアローンでは家が共有名義になるため、離婚時には、

・どちらが住み続けるのか
・売却するのか
・ローン残債をどうするのか

などを話し合う必要があります。


ローン残高より売却価格が低い場合は、売却してもローンが残るケースもあります。

もちろん全ての方に当てはまるわけではありませんが、“今”だけでなく“将来”も見据えて考えることが大切ですね。


ペアローンが向いている人


ペアローンは、

・夫婦ともに安定した収入がある
・今後も共働きを続ける予定
・ライフプランをしっかり話し合えている
・無理のない返済計画を立てられる

という方には、メリットを活かしやすい方法です。


一方で、

「ギリギリまで借りたい」
「今の年収前提でしか返済できない」

という場合は、少し慎重に考えたほうが安心かもしれません。



まとめ



ペアローンは、

・借入可能額を増やしやすい
・住宅ローン控除のメリットがある
・理想のお家を選びやすくなる

という魅力があります。


ただその反面、

・収入減少リスク
・病気や退職
・離婚時の対応
・将来の返済負担

なども含めて考える必要があります。


お家は「購入できるか」だけではなく、
“将来も安心して暮らし続けられるか”がとても大切です。

無理のない資金計画を前提に、ご家族が安心して長く暮らせるお家選びをしていけることが一番大切です。


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