空き家を放置すると税金が上がるって本当?今すぐ知っておきたいポイントの画像

空き家を放置すると税金が上がるって本当?今すぐ知っておきたいポイント

住まいの知識

中村 Nakamura

筆者 中村 Nakamura

不動産キャリア2年

事務として働いています。間取りの打ち合わせなどもさせていただいています。
お子様と来られた際はyoutubeもテレビで見ていただけますので気兼ねなくご家族でお越しくださいませ

【空き家を放置すると税金が上がるって本当?今すぐ知っておきたいポイント】



近年、全国で空き家が急増しています。少子高齢化や相続の増加を背景に、住む人がいないまま放置されている住宅が増え、地域の景観悪化や防災面での危険性が問題視されています。こうした状況を受けて、国は空き家の管理を促すための制度を強化しています。その中でも特に影響が大きいのが、空き家を放置すると固定資産税が上がる可能性があるという点です。

今回は、なぜ税金が上がるのか、どんな状態の空き家が対象になるのか、そして所有者として具体的に何ができるのかを分かりやすく解説します。




【固定資産税が上がる仕組みとは】


家が建っている土地には「住宅用地の特例」が適用され、固定資産税が最大で6分の1まで軽減されています。しかし、適切に管理されていない空き家については、この軽減が外される可能性があります。つまり、今までよりも最大6倍近い税額になるケースがあり、所有者にとっては決して小さくない負担増となります。

では、どのような状態になると軽減が外されてしまうのでしょうか。



【対象になるのは「特定空家等」】


税金が上がるのは、単に人が住んでいないだけではありません。法律に基づき、市区町村から「特定空家等」と判断された場合に限られます。

特定空家等とは、次のような状態の空き家を指します。


・倒壊などの危険がある
・著しく衛生的に問題がある
・景観を大きく損ねている
・周辺の生活環境に悪影響を及ぼしている


例えば、屋根や外壁が崩れかけている、雑草が伸び放題で害獣が発生する、ゴミが投棄されている、庭木が道路にはみ出しているなどが該当します。

市区町村により状況が確認されると、まずは指導や助言が行われ、それでも改善されない場合に「特定空家等」に指定され、住宅用地の特例が外されます。この段階で固定資産税が増額されます。



【放置しているとリスクが増える理由】


空き家は人が住んでいない期間が長くなるほど劣化が進み、問題が一気に大きくなる傾向があります。台風や地震などの自然災害時には倒壊リスクも増え、近隣住民に被害を及ぼす可能性があります。

また、長期間放置していると不法投棄や不法侵入などのトラブルに巻き込まれるケースもあります。いざ問題が発生したとき、所有者が責任を問われる可能性もあるため、管理を怠るリスクは決して小さくありません。



【空き家で事故が起きた場合、所有者は責任を問われるのか】


空き家を放置したまま老朽化が進むと、建物の一部が崩れたり、屋根材や外壁が強風で飛ばされるなど、思わぬ事故が発生する可能性があります。もし屋根が飛んで通行人にケガを負わせたり、隣家の車や建物を破損させてしまった場合、原則として所有者が賠償責任を負うことになります。


法律上は「民法717条(工作物責任)」が適用されます。建物や設備の設置・管理が不十分で事故が起こった場合、所有者は被害の賠償を求められます。これは「人が住んでいる家」だけでなく、「使っていない空き家」にも同じく適用されます。つまり、長期間放置していたことで劣化した屋根が飛散し、通行人にケガをさせてしまった場合でも、所有者が責任を負う可能性が高いということです。


また、空き家が特定空家等に指定されていたにもかかわらず放置していた場合、行政からの指導や勧告を無視していたと判断され、より重く責任が問われるケースもあります。結果として、高額な損害賠償につながる場合もあるため、所有者としての管理責任は非常に重要です。

空き家の管理は税金の問題だけでなく「所有者としての安全管理」にも直結します。万が一の事故を防ぐためにも、定期的な点検や修繕、必要に応じた管理委託や活用の検討が欠かせません。



【どうすれば「税金アップ」を避けられるのか】


税額が上がることを避けるためには、まず空き家の状態を良好に保つことが重要です。次のような対策が効果的です。


1. 定期的な清掃と点検
建物内の換気、屋根や外壁のチェック、庭の手入れを定期的に行うことで劣化を防ぎます。


2. 修繕が必要な箇所の手当て
小さな破損でも早めに修理することで、倒壊などの大きな問題を予防できます。


3. 利活用を検討
賃貸として貸す、売却する、解体して更地にするなど、長期の放置を避ける方法はいくつかあります。


4. 管理を専門会社に委託
遠方に住んでいる場合や時間が取れない場合は、管理会社に依頼するのも有効です。


特に相続したものの使い道がないケースでは、「とりあえず置いておく」という選択をしがちですが、結果的に費用やリスクが増えてしまう可能性があります。そんな場合の活用方法にお悩みの場合も是非お気軽にご相談ください。



【解体すべきか?残すべきか?判断のポイント】


家を解体するかどうかは悩ましい問題です。解体すると固定資産税は上がる一方で、建物の管理リスクはなくなります。反対に残す場合は管理次第で特例を維持できるため、トータルで見れば節税になることもあります。

判断材料としては次の点を考慮するとよいでしょう。


・建物の老朽度
・将来的に利用する可能性
・周辺環境や市場価値
・解体費用の負担
・近隣への影響


地域の不動産会社に相談すれば、活用方法の提案や売却のサポートも受けられます。



【まとめ:空き家問題は早めの行動がカギ】


空き家の税金が上がる仕組みは、放置によるリスクを減らし、地域環境を守るためのものです。しかし、知らずに放置してしまうと、所有者にとって大きな負担となりかねません。

もし相続した家や使っていない実家などがある場合は、今どんな状態なのかを一度しっかり確認してみることをおすすめします。そして、管理・活用・売却など、自分に合った方法を選んでいくことが大切です。

空き家は放置しなければ大きな負担にはなりません。正しい知識を持ち、早めの判断をすることで、家を資産として活かすことができます。


もし今、相続したまま手を付けられていない家や、どう活用すればいいのか分からない不動産がある場合は、早めに状況を確認し、管理・活用・売却など最適な方法を考えることが大切です。

空き家の状態チェックから、売却・活用の相談、管理の方法まで、どんな小さな悩みでもお気軽にご相談ください。堺市・南大阪の地域の状況を熟知した不動産会社として、皆さまの不安や疑問に丁寧にお答えし、最適な選択ができるよう全力でサポートいたします。



”住まいの知識”おすすめ記事

  • クマ出没多数!今からできるクマ対策とは?の画像

    クマ出没多数!今からできるクマ対策とは?

    住まいの知識

  • 日当たり良好=快適ではない?理想の住まいを叶える設計の工夫の画像

    日当たり良好=快適ではない?理想の住まいを叶える設計の工夫

    住まいの知識

  • 梅雨の内見、実は”狙い目”?プロが教えるチェックポイント!の画像

    梅雨の内見、実は”狙い目”?プロが教えるチェックポイント!

    住まいの知識

  • 花粉症の季節到来!対策できる家とは?の画像

    花粉症の季節到来!対策できる家とは?

    住まいの知識

  • 春の引っ越し 大阪の画像

    春の引っ越し 大阪

    住まいの知識

もっと見る